前の職場がギスギスしてるらしい
こんな記事を書いた後、別の元同僚から我が家に遊びに来たいと連絡があった。
話すことが積もり積もっているとのこと。会うのは僕の退職以来なので楽しみにしていた。
久しぶりに見た彼は元気で、面白おかしい口調も相変わらず。
内容は結構深刻だったんだけどさ。
居心地の悪い職場になってる
前職場は、コミュニケーション不全が原因のトラブルが多発していた。
各部署内の連携が悪く、それが部署間の関係も悪化させている。
なかでも、僕がいた部署がギクシャクしている、というのが実にやるせない。
互いの協力がないと進まない「制作の現場」だから、社内でも結束が強い、それなりにまとまりのある部署だった。
それが今は、僕が辞めた後で就任した効率重視派の新リーダーと、サービス重視派のメンバー、二人の冷戦が表面化して、仕事中はお通夜のように静かだという。
二人とも頑固なうえに「相手に理解してもらえるように話すことが苦手」という、ベクトルが違うだけの似た者同士だから始末が悪い。
女性社員も多く、社内を和やかにする中心的な部署だけに、今の息苦しい空気はそのまま会社全体を居心地の悪いものにしている様子。
そんなだから、人当たりのいい彼に「いろんな人が愚痴を聞かせにくるんです」。
ええ、そうでしょうとも。
感謝と思いやりとやさしさが足りないゾ
チームリーダーは効率を追求するあまり、リーダーとして端折ってはいけないことまで端折ってしまっているようだ。
コミュニケーションも必要最低限。つまり、やさしくない。
「部署内のコミュニケーションをもう少し増やそう」という声も上がったけれど、うやむやになってしまったとのこと。
リーダーなのに孤立してしまっているようで心配だ。
リーダーが孤独なのは仕方ないが、孤立はよろしくない。と思う。
一方のサービス重視のメンバーは、仕事の幅を広げる形で利益を増やすべきだと、企画中心の仕事をメインにしている。んだけど、従来の仕事が詰まって皆がヒーヒー言ってる状況でも、自分の部下にあたる後輩には企画の仕事以外をさせるつもりがないらしく、部下の手が空いている状況でも手伝わせることをしない。おい、サービス精神はどこへ行ったのだ。
……相変わらずメンドクサイなあ、キミたち。
自分の理想の仕事を追求するのはいいことだけれど、キミが嫌ってるその相手は「あなたが苦手な分野の仕事をしてくれている」んだけどなあ。感謝こそすれ否定するのはおかしくないかい?
新しいリーダーに変わって、まだまだ戸惑いと不安と誤解があるのだろう。ゆっくりでもお互いの理解が進めば、よい方向に向かうと思う。
リーダーが変われば職場は変わる
けっこうな時間話すうち、ふと彼が「こんくそさん、戻ってきてくださいよ」と言った。
僕は決して優秀なリーダーではなかったと思う。
描いていたことの3割も実現できなかったし。ただ、彼らや他部署が動いてくれないと仕事が進まないから、非効率であっても顔をつきあわせたコミュニケーションは欠かさないようにしていた。おかげで他部署に無理も聞いてもらえたし、トラブルは少なかったように思う。
彼がそのことを評価してくれていたようで、素直にうれしかった。
「給料を三倍くれるならいいよ」と返したけど。
辞めてから1年半。
職場を離れたおかげで見えるようになったことも多いから、古巣のみんなの話を聞きつつ、気づいたことを話してあげたい気持ちにかられた。社長がいない時にでも、会社に顔出してみようか……。
って、ダメだろそれは。
すぐ調子に乗ってしまうのは、子どもの頃からの悪い癖だ。
気をつけよう。
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