こんくそブログ

少しだけ人生を無駄づかいしたくなったら。

妻の話に口を挟まないこと

帰宅したら妻が爆発した。息子を僕にあずけて僕のゴハンを作ってくれているのだけれど、動作がいちいち乱暴で八つ当たり気味。僕もイライラしてきた。そんなんだったら作らなくていいよ、と言いかけたけど、一通りやりきらないと余計にストレスをためるので黙って息子を寝かしつけた。

あーこれ、リアル「どかん!ばきん!ぐしゃーん!」だわ、と思いつつ。

 

息子が寝たので話を聞く。本人曰く、いろいろ思い通りにいかず「あふれた」と。

時折こうなることがあるので「またか…」と思いつつ、いつも途中で口を挟んでしまってお互いに嫌な気分で終了していたので、せっかく途中まで読んだ「相談しがいのある人になる 1時間で相手を勇気づける方法」を思い出しながらやってみた。

第一段階「味方になる」

僕が妻の味方なのは変わらない。ただこの本によると、妻が言ったことに対してすぐ「だったらこうすればいい」と口にしてしまうのがよろしくないのだという。相手に聞ける余裕がない段階で「妻のためになると思って」妻の言い分を否定してしまっているのだ。言われてみたらその通りかも。

今回はひたすら相槌を打ちながら話を聞く。またかこいつうぜえなあと思ってるでしょとか、主婦という収入がない立場でいることの苦痛とか、育児のストレスとか、みんなできていることが自分には向いていないのではないかとか、息子が時々可愛いと思えなくなるとか、家にいるのもストレスだけど息子のためと思って週に二度は出かけようと決めたけどそれもストレスで、もう一カ月でいいから交代してくれとか、僕にはわからないだろうとか、子どもが欲しくて作ったんだろというかもしれないけどそういう問題じゃないとか、自分の作った料理が食べたくない、とか。

口を挟まないっていうのは、相手への思いが強いほど大変だ、と思った。でも口を挟まなかったおかげで妻が言ったことをこんなに書き出せるほど覚えてるあたり、やってよかったと思う。

 

第二段階「自信を取り戻させる」

言いたいことをひとしきり吐き出したところで「私みたいに育児がイヤで仕事に逃げたい人っているのかな?」という質問が来た。

もちろんいるでしょう。育児って大変だもの。

育児がイヤで仕事に逃げたい人が一体どのくらいの割合なのか、妻が検索しようとしたのでちょっと笑ってしまった。なんとなく、空気が変わってきたかもしれない。

君はがんばってくれてるよ。ありがとう。

多分、第一段階で感謝を伝えても意味がない。怒ってるからしぶしぶ感謝していると受け取られかねないから。

 

第三段階「解決のヒントを与える」

ここでようやく「こうすればいい」のターン!なのだけれど、今回は必要なくなってしまった。二人ともお互いに今はただがんばるしかないとわかっているのだ。

ここまで大体30分弱。僕はゴハンを食べながらだったけど、冷静に話が聴けたし、いいタイミングでこちらの感謝も伝えられた気がする。妻も落ち着いたようだ。今朝もすっきりした顔をしていた。

 

っていうかね、あの後布団に横になりながら見た「マツコの知らない世界」のおしゃべり鳥特集(妻はマツコと鳥好き)と「逃げ恥」(まさに主婦の労働対価がいくらみたいな話、そして胸キュン)のおかげなんだろ、実際は。

 

相談しがいのある人になる 1時間で相手を勇気づける方法 (こころライブラリー)

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