言葉一つで命を失わずに済んだ話
子どもの頃はとても貧しかった。
ボロい長屋みたいな借家に住んでいて、家族は母一人子ども三人。
ポロポロ崩れる壁、汲み取り式の便所。電気・電話・ガスが止められるなんてしょっちゅう。当時小学生の僕と幼い弟妹は、毎日遅くまで働く母の帰りを待っていた。
子守りといえば聞こえはいいけど、もっぱら弟妹と遊んだり本を読んだりして時間を過ごしていた。宿題は、朝学校に登校してから殴り書きで済ませていた。
何もわからないボケボケっとした子どもだった僕は、母の苦労に思いが至ることもなく、家事を手伝うということをしなかった。母にしてみれば、小学校高学年にしてはまったく頼りにならない子どもだっただろう。
疲れて帰ってきた母が、台所に放置された僕らの給食袋にキレる。自分の箸くらい洗っておきなさいよ!と。
おやつ代わりにご飯に醤油をかけて食べたりもしていたが、食べた後炊いておかなかったから、夕飯の支度も大変だったろうな。
部屋が散らかっていて怒られることも多く……書いていたら要するに躾のできていないガキみたいではないか。母の墓前で土下座をして謝りたいレベル。
少しは家事を手伝え、と当時の自分とついでに全国の小学生男子諸君に言いたい。
いいか、お母さんは大事にしろ。
そんな毎日が何となく続いていたけれど、不思議と自分が不幸だと思ったことは一度もなかった。
電気を止められたらろうそくに火をつけてみたり(王立宇宙軍みたい)、ガスが止められたら電気ポットのお湯でカップラーメンを作って分け合ったり。電話なんて使うことないし。弟妹がいたおかげでさみしいと感じることもなかった。
お金がないのは仕方ないしどうしようもないので、お金がないなりに遊ぶだけ。
お金がないことを嘆く、なんて思いつきもしない(自分で稼ぐとか盗むとかいう発想もない)。子どもってイイね!
そう。僕自身はちっとも不幸じゃなかったのだ。たぶん弟妹も。
当時の状況に苦しんでいたのは、母だけだった。
さぞ孤独だったろうな……今となっては聞くこともかなわない。
僕が大人になってから、母に聞かされたことがある。
あのボロ家時代、母が僕に「みんなで死んじゃおうか」と言ったことがある、と。
仕事も大変で、貧しくて、頼るところもない。母にとって一番キツイ時期だった。日本経済はイケイケだったとはいえ、子ども3人抱えて女手ひとつ、大変でないわけがない。とっくに限界を超えていたのだ。
「でもその時、あなたが『僕にはまだやりたいことがあるんだ』って言ったから、その一言で『がんばろう!』って思い直したのよ」
たった一言で一家心中を未然に防いだ当時の僕、超グッジョブ。
思いとどまってくれた当時の母も、超グッジョブ。
話を聞くまですっかり忘れていたのだから僕もお気楽なもんだ。
もしまた母が死のうと思ってしまったら、僕は殺されるかもしれないと思わなかったあたり、やっぱり僕はバカなんだろうか?
いや、そのくらい子どもは親を信じているんだ。「がんばる」という親の言葉を信じて疑わないんだ。そんな大変なことがあったことすら、忘れてしまえるくらいに。
だから、親による子どもの虐待をニュースを聞いたりすると、本当に心が痛む。
ところで僕の「やりたいこと」は何だったのか。実はそんなものはなかった。
ただ死ぬなんて考えたくないし、なんで母がそんなことを言うのか分からなくて怖かった。だから、口から出まかせを言ったのだ。
「やりたいことって何?」なんて聞き返されなくてよかったよ。
死なないために、嘘の「やりたいこと」に向かって努力しないといけなくなるじゃないか。
もし聞き返されていたら、今頃とんでもない職に就いていたかもしれない。
総理大臣とか。
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明るい老後のために知っておきたいこと
とにかく一度はちゃんと自分の老後と向き合わないといけないんだ、という話。それも、できるだけ早いうちに。
自分の退職金はいくらになるのか
前職場、40年勤めあげても退職金が200万円程度。そのことを知らない社員は多い。僕もその一人だった。
退職する日に、退職金はこれだけ振り込むから、と渡された紙に書かれた金額に愕然とした。計算したら、月5,000円も積み立てていないことになる。
「ああ、この会社は本当に社員を使いつぶすつもりなのだ」と寒気がした。
よくもまあ、辞める時にあんなにこき下ろしてくれたものだ。
あのまま働き続けていたら、定年退職してすぐに再就職、しかも現役並みに働かなければならない。そう簡単にいい職場が見つかるとも思えない。年金だってもらえない。安月給でカツカツだから、これ以上個人年金の積み立ても増やせない。投資に回すお金などない。嘱託でそのまま職場に居残っても給料は半減。大卒初任給以下の給料でフルに働くことになる。そんな60歳の僕の姿が思い浮かんで「かわいそう」と思ってしまった。よし、宝くじ買おう!
老後のお金はいくら必要か、が話題になることがなかった
僕は本当に能天気だった。
若いうちから個人年金を多めに積み立てたりすることもなく、どういう風に老後に備えたらいいか社員同士で話題にすることもなかった。ただ目の前の仕事に必死で、なんとなく「一生懸命働けば報われる」と思っていた。
みんな個人で考えてちゃんと計画的に管理していたのか、何とかなると思って見て見ぬふりをしていたのか、退職金をアテにしていたのかは、今となってはわからない。
いずれにしても、老後の生活設計について(僕だけかもしれないけれど)考える機会がなかったのは、よろしくないと思う。
会社は社員の老後の生活設計の機会を設けてあげてほしい
良心的な経営者ばかりだといいのだけれど、中小企業には、就業規則も渡さずなあなあのまま雇い、安月給で長時間働かなければ回らない、そういう職場も多くあるでしょう。業績の関係で退職金の積立額を低くせざるを得ないとか、そういう事情もあるでしょう。「退職金などアテにするな」とすら言わないのは「退職金が少ないからって辞められては困る」と思うところもあるでしょう。
だけどそこはほら、考え方次第というもので。
むしろ長年勤めてくれる愛しい社員が老後困らないように、経営者が音頭をとって、退職金の明示も含めてきちんと老後の生活を考える機会を設けてあげたらどうか、と。
資金計画なんて、若いうちに始めた方が絶対に有利なんだから「そんなこと知らなくていいからとにかく安い給料で働いてね」じゃなくて「安い給料だけどこうやって準備しておけば大丈夫だから、安心してがんばって業績伸ばしていこうぜ」のほうが社員にも受けがいいのでは?
フィナンシャルプランナーでも呼んで、素人にもわかりやすい勉強会を開いてさ、老後の資金管理の手助けをしてもらってさ。
「これなら老後も安心」って思えたほうが、社員は安心して働けるんじゃないかなあ。
……なんか変なこと言ってるかな僕。
書いていて不安になってきたので今日はここまで。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
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仕事を増やす執事と別れの予感(ガーデンスケイプ:Gardenscapes)
ガーデンスケイプ:Gardenscapesというゲームを続けている。
簡単に言えば、パズルを解きながら屋敷の庭園を綺麗にしていくというゲームだ(乱暴)。
過去にこんな記事も書いた。もうじき1年になるのか…。
僕はこの屋敷の主で、執事のオースティンに言われるまま、なんだかんだでもう6つ目の庭園を整備中だ。
ゲーム自体はシンプルな3つブロックを揃えて消すタイプのパズルだが、庭園が少しずつ整備される楽しみがあって長続きしている。
庭の池に住みついたビーバーを動物保護団体に譲り渡し、いつ作られたかわからない噴水を修理し、偏屈な彫刻家に像の修復を依頼し、ビーバーにかじられて破損した木製の通路を修繕する。
これで完成かと思ったら、オースティンが「花を植えましょう」とか言い出すので、コイツの主たる僕は、また仕事を増やしやがってとブツブツ文句を言いながらパズルを解くのだ。で、綺麗になった庭園の手柄はすべて執事が持っていく。ゲーム内でSNSの友達とガンガンやり取りしてる執事。僕、それを見てるだけ。
本当に、どっちが主人かわからんぞ。
とはいえ、庭園が綺麗に仕上がっていくのは楽しい。この屋敷の前の持ち主は、過去さぞお金持ちだったのだろう、荒れ果てた庭園がまだまだたくさん残っている。
おいオースティン、先代から仕えていたのだろう?そもそもなぜこんな状況なのだ。先代は超ドケチだったのか?
ゲームのアップデートに僕のiPadが追い付けなくなってきた
このGardenscapes、最近僕のiPad miniでよく「落ちる」ようになってしまった。
アップデートで、アイテムをゲットできるさまざまなイベントが増えた。
それが原因か、イベント開催時は動きもカクカクして、明らかに僕のiPadはムリしてる感じ。パズルを解いている途中で落ちる率が非常に高い。
クリアまでもうちょっと!というところで落ちたりするから、イベント開催中の数日間は起動する気になれない。
イベントがあるから参加したいのに、イベントがあるから参加できない。貧弱なデバイスを持っているユーザー(僕)にとってはつらい状況が続いている。
ユーザーをつなぎとめる目的で追加したイベントのせいでやる気がそがれるのだから本末転倒だ。
Playrixは、僕に新しいiPadをプレゼントすべきじゃなかろうか。
レベル1000クリア!しかし…
さて、今日やっとレベル1000に到達したんだ。ムカつく執事から何かお祝いのコメントとかアイテムがもらえるとかあるのかなと思ったけど、何もなかった。
おめでとう、僕。よかったな、オースティン。主の偉業を完全に無視して「犬の訓練をしませんか」などとイベントをけしかけたことは目をつぶってやる。今日は気分がいいのだ。
一つのゲームをこんなに長く続けたのは初めてかもしれない。
僕のiPadでいつまでプレイできるかわからないが、お前の主でいられるのもおそらくあとわずかだ。オースティン、次の就職先を見つけてやろう。
って、こんどは屋敷の中を片付けるのか。……なあオースティン、本当に執事の仕事してるのか?
あー無理無理、僕のiPad miniもうアプリ入らないし。
でもやっぱりそのうちインストールしちゃうんだろうなあ。
Googleドキュメントでマニュアルを作成した
現在手掛けているウェブサイトについて、「更新方法のマニュアル」を作成することになったのだけれど、最近妻の体調が思わしくないことから、早めに会社を出るかわりに、家で作業をすることにした。
僕が自宅で使っているPCはSurfacePro3。
ネットサーフィン(久しぶりに使ったこの言葉)したりする程度のスペックなので、原稿作成程度の作業なら自宅でもできるけれど、完成形まで作り込むとなるとソフトウェアの問題が出てくる。Adobeのヘビーなソフトは動かないし、ファイルが大きくなると保存容量が足りない。
印刷会社へ回して印刷・製本するようなものではなく、自社の複合機で出力するだけなので、これまでインデザインで作っていた文書を別の方法で作ることにした。
- SurfacePro3でも動くソフトで
- Googleドライブを介して自宅と会社でデータをやりとりしたい。
となると、やはりGoogleドキュメントかGoogleスライド、かなあ…。
お役所系エクセルレイアウトにはしたくない
GoogleスライドやGoogleドキュメント(MicrosoftOfficeも)をDTPと同様に使おうとすると、当たり前だけどとても使いにくい。「そういうため」に作られていないのだなあと痛感した。
テキストボックスを使って好きな場所に文字を入れて…とも考えたけれど、そもそもインデザインで作ったものと同じレイアウトで作るなんて、作業効率が悪すぎる。
以前、チラシやWEBページの原稿として、エクセルでレイアウトしたものを用意してくれるお客さんがいた(お役所の人に多い)。
テキストボックスをいくつも使い、図形に色をつけたりワードアートを使ったりして、一生懸命作ったんだろうなとわかる力作だ。でも、それはやはり精度に欠けるし、だから残念だけどとってもダサく見えてしまう。
そこまでの厳密さを求めるのなら、やはりインデザインなりイラストレーターなり使うのがスジだ。
Googleドキュメントは「そういうもの」を作るためのソフトウェアじゃないのだ、と頭を切り替えた。
作業はラク。でもGoogleドキュメントのここが不満
頭からズルズル読んでいくだけの、ビジュアル的にもリズム的にも面白くはないものにはなってしまったけれど、まあまあ読みやすい文書ができた。マニュアルだし、まあいいいか…。
できることが少ないので、あまり深く考えずにサクサク進めることができたのは良かったと思う。文章打って、画像入れて、という単純作業だし。
Googleドキュメントを使ってみて、「そういうのじゃない」のを差し引いても不便だなあと思ったことがある。
スタイルが追加できない
見出しと本文のスタイルを変更することはできる。けれど、追加ができない。
例えば見出し5の下の本文は文字サイズと行間を小さくしたい、というような使い方ができないので、全体的にのっぺりした印象になってしまう。
スタイルが増やせて、ショートカットで適用できればとても便利だと思う。
図形描画がすっごく使いづらい
慣れの問題かもしれないけれど、イラレに慣れてしまっているとコレホントキツイ。
ルーラーが出ないから大きさが読みづらくて苦労したのと、あと何ミリ動かしたい、ができないのと。
うーん、この「細かいことは気にすんな」感。結局、図はイラストレーターで作った。
画像に関する扱いが不明
今貼り付けた画像が何dpiなのかが気になった。なんか、粗くない?
感想としては「もう少し使いこなしたい」
行き当たりばったりでも何とかなったからよかったけれど、もっとこうしたい、という部分が多くあった。機能を知っていればできることもまだまだあるだろう。
ちゃんと使いこなして、もっとマシなものを作れるようになりたい。
ところで、さきほどお役所のエクセルレイアウトについて書いたけれど、もっとスゴイ人がいたのを思い出した。
ワードでB3サイズのチラシ(カラー・原寸)を作ってきたのだ。それもかなりの完成度で「そのまま刷りたい」という。そうでしょうとも。すごく重いデータだったけど、よくできていた。
「ワードでここまでできるんだ!」と驚いた。スゴイ。スゴイけど、完全にワードの使い方を間違ってる!という驚きの方が大きかった。
そこまで使いこなせたら?楽しいだろうな。
ToDo管理ツールに「やる気管理機能」をつけたら最強という説
こんな記事があった。
でも、僕は何をどうするか決めてからでないと何もできないのだ。
Todoist、Trello、サイボウズライブ、GoogleKeep、Toodledo、Redmine、Habiticaなどなど、いろんなToDo管理ツールやスケジューラを使ってみたけれど、なんていうかホント向いていない。続かない。
なぜ、ほかの人ができていることが自分にできないのだろう。
ToDoリスト・スケジューラのここが面倒
ちょっと厄介な仕事だと、途端に筆も腰も頭も重くなる。
ToDoに書かれているのを見るだけでウンザリするし、モチベーションが上がらない。
管理そのものが面倒で仕方がない。
ネガティブなことばかり言っていても仕方がないから、とにかく「何がイヤか」を書き出して、コイツらを何とかしないといつまでも使いこなせない。
- 仕事とプライベートで切り替えるのが面倒
- だけどプライベート時に仕事のリストは見たくない
- 終わったものをいちいちアプリ開いて消すのが面倒
- 入力項目が多いのが面倒
- どういう風に分類すればいいかよくわからない
- タスクの粒度を小さくするとその締切を決めるのが面倒
- 時間を予測するのが面倒
- たいてい予定通りに進まないので嫌になる
- ToDoを修正するのが面倒
ええ、だめにんげんです。
Toodledoがいろいろできて便利だけど
Toodledoはいろいろなことができて便利。
いろいろなことができるだけに入力項目が多くて煩雑な印象だけど、ToDoのほかにもアウトラインやリスト作成、習慣化の管理までできるので、使いこなせば離れられなくなりそう。
前の職場で導入しようと思った最初のToDoサービス。英語のインターフェースが全員で使うにはハードルが高すぎて断念した。個人的にしばらく使ってみたけれど、デザインの問題か、リストが増えたときの圧迫感が僕には受け入れられなかった。
ToDoの優先順位
何から手を付けようか迷ってしまうのは、優先順位のつけ方がマズいのかも、と思いこちらを参考にしてみる。すごいなあこのひと。
「①やるべきこと」「②やらざるをえないこと」「③やった方が良いこと」「④やりたいこと」の4つにわけて優先順位を決めている。とにかく①②さえ片付ければ生活が回る、という状態にするのだそうだ。
ただ僕には「①やるべきこと」と「②やらざるをえないこと」の区別が、項目名を見ただけではわかりにくいので、少し変えてみよう。
- 期限があるコト
- 定期的にやるコト
- やった方がいいコト
- やりたいコト
これだと、どうしても優先順位からいくと「やりたいこと」が後回しになってしまう。
ほんとうは、やりたいことだけやっていたい。誘惑に勝てず、やるべきことを放っておいて優先順位が低いはずの「やりたいこと」に手を付けてしまったりするからタチが悪い。どうしたら優先順位通りにタスクを処理していけるのだろう。
ToDo整理のタスク・時間を設けていなかった
「やりたくない=手を付けにくいタスク」を前にしたとき、その粒度を下げ、ハードルを下げなくてはならない。これまで僕は「整理」に時間を使ってこなかったことに気づいた。……だってそれ自体が面倒なんだもの。
- できなかったことがあればその原因を考える
- やりたいこと・やった方がいいことを進めるためのタスク分割・粒度の検討
- 「手を付けにくいタスク」になっていないかチェックする
という一連の作業を、タスクとしてルーチンワークに組み込もう。
「手を付けにくいタスク」とは、タスクの粒度が大きいというよりも、ひとえに僕の気分の問題で。
モチベーションが上がらず頭が回らないときには、簡単なタスクも難しく感じてしまう。
「お客さんに電話する」でなく、「ナカムラさんにウェブサイトの件でラフ提出の期限を週明けまで伸ばせないか昼休みになったら電話で確認する」まで書かないと手が出ない状態になってしまうのだ。
「やる気が出ないときは1分でもいいからとにかく手を付ける」というのはよく聞くけれど、手がつかないくらいやる気が出ないのだから意味がない。できるならやってる。
タスクの書き方を変えるだけでハードルが下がるなら、そのために使う時間など安いものだ、と思うことにする。
やっぱりTodoistとTogglに戻ろうかなあ
前の職場で、個人的にTodoistにTogglを連携させて使っていた。
Togglで時間を計ることで、細かいタスクをサクサク片付けていたことを思い出した。
そのまま日報にできればよかったのに、「手書きで」という古風な職場だったので周知&導入は叶わなかった。
TodoistはToodledoほど複雑でなく、シンプルなデザイン。
個人で使うだけなら無料プランでも充分だった。
繰り返しタスクは「毎日12:00お昼を食べる」と書くだけで認識してくれる。
不満を言うならば「今日やり終えたタスク」を一覧で見られないところか。
それもあってTogglと連携する必要があった。
Togglはタスクの時間を記録するツール。
時間を計っていると思うと、とにかく時間を無駄にせずさっさと終わらせたい気持ちになるので、仕事に集中できる。
子どものころ、算数ドリルの宿題をタイムアタックで片付けていたことを思い出すなあ。
Toggl - Free Time Tracking Software
両者の連携はGoogleChromeの拡張機能でおこなう。
TodoistのタスクリストにTogglのボタンを追加できるようになる。ボタンを押せばTodoistのタスク名がTogglに書き込まれ、時間の計測が始まる。タスク完了で計測も終了。Togglに記録される。Togglの画面を見ると、何にどのくらい時間をつかったかが一覧になっているという具合。超便利。
個人的に一番しっくりくる組み合わせではあったが、なんでやめちゃったんだろう。
続けるモチベーションの源が「手書き日報」への怒りだったから、転職したら続かなくなってしまったのかもしれない。
Todoistがいつの間にかGoogleカレンダーと連携していた
僕がTodoistを使っていたころ、一度Googleカレンダーとも連携できるようになった。
その後すぐに「やっぱ中止です再開は未定です」になってしまいがっかりしたのだった。
タスクのしめきりがGoogleカレンダーで確認できるので、Androidスマホを使っている今の僕なら重宝しそうだ。
blog.todoist.com
最大の問題は「ごほうび」
Habiticaの「ごほうび」じゃ物足りなかった
Habiticaはロールプレイングゲーム感覚でタスクを管理するウェブサービスだ。
おもしろそうだったので、転職してからはこれを使っている。
自分のアバターが、「タスクを完了=モンスターを倒す」と、コインやアイテム、経験値をゲットできる。
経験値がたまれば「レベルアップ」。たまったコインは「ごほうび」として装備を充実できる。アイテムはペットとそのエサ。ドラゴンやライオンを育てたりできる。
「習慣」「日課」「To-Do」というタスクの分け方もシンプルでわかりやすい。
タスクを完了しては「ごほうび」で装備を購入してアバターの見た目を変えてみたり、黄金のドラゴンを育てたりして楽しんでいた。
いきなり過去形。
僕にとっての「ごほうび」は「自分が●●できる」より「誰かが●●してくれる」でないとダメみたいで、最近続けるのが億劫になってきてしまったのだ。
誰かこういうのを作ってくれないかな(妄想)
20年くらい前、ガイナックスが出した「Doll In The House WINDY」っていうソフトがあってさ。ナディアとかプリンセスメーカーとかでガイナックス信者になっていた僕は迷わず買ったんですよ。
PC内の家に住む可愛い女の子が、アラームとかスケジュールの確認をしてくれて、簡単な会話もできた。デスクトップマスコット。
楽しかったんだけど、絵柄がラブリーすぎ&キャラの見た目が幼いので、インストールしていることを誰にもいえなかった。
人工知能の時代。今ならもっとスゴイのを作れるはず!
誰か作ってくれないかなあ。
機能(思いつき順不同)
- キャラクター(2次元3次元どちらでも可)がタスク管理をする
- 人工知能で会話(文字+音声あり)
- タスク完了ごとに話しかけてきてやる気を出させてくれる機能つき
- 生産性を分析してタスクの少ない日は追加を促すとか放置しているタスクをさせようとするとか
- 日によって、あるいは使う端末で髪型や服装が変わるとか楽しくなる要素を
- 特別イベント必須。バレンタインデーになったら的な
- タスクメンテ時はキャラクターが画面の遠くの方で書類整理していたりする。予め決めたメンテ時間を超えると「いつまでやってんの?」と牽制
- 有料プランの場合、誕生日に何かプレゼント(オリジナルグッズみたいなの)が届いて「プレゼント、受け取ってくれた?」とかしてもらえたらいいなああ
- プロジェクトごとにデータの格納フォルダを決められる。Googleドライブ上の該当ファイルへのショートカットが出てくるとか
- ユーザーにとってのタスクの難易度に応じて完了時のコメントが変わる。(苦手なタスクを終わらせたらいつもより多めにほめてもらえる)
- コツコツ頑張ったことへの評価や、調子に乗ってたくさんタスクを片付けた評価など、そんなのを分析してコメントが変わるのもいいな。
- 月に一度、評価レポートが出る。そんで、今月けっこうがんばったね!とかさ。
- 仕事に時間を使いすぎたら「相手してくれ」とスネるとか、「早く帰れ」と言ってくれる勤怠・健康管理機能つきでブラックな働き方を防ぐ
- ほめ具合によっては慣れてしまうため、タスクの状況に応じてほめる頻度が変わるとか
- キャラ別にフィギュア作ってUSBでつなぐと音声が出たり動いたり。目が光るとか。髪の毛が伸びるとか。ちょびっツのすももみたいなのでもいいです
美人上司編
ブロンド長髪メガネの美人なお姉さん。ブラウスはボタンが二つ目まで開いてる。
タスクの少ない日は「アナタならもうちょっとがんばれるでしょ」的なセリフで追加を促す。言うことを聞かないと機嫌が悪くなる。
進捗が予定より早く進んだら、お褒めの言葉+ウインクがもらえる。
あの、あまり前かがみにならないでもらえますか。視線が谷間にうわ痛いですごめんなさい的なイベントあり。
生徒会役員編
生徒会長の女の子が時々話しかけてくるパターン。「こんくそ君、今日って何やるんだっけ?」的な感じで、「生徒会長の業務をサポートする書記」という設定。ときどきぼんやりしてこちらをハラハラさせる。
タスクが早く終わると「そうだ、お願いがあるんだけど…」と未完了のタスクについて話題を振ってくる。そんなふうにお願いされたらやらねばなるまい。会長、ぼくはどこまでもついていきます!
元気な先輩社員編
元気で明るい先輩社員。肌が日焼けしててクセッ毛。男っぽい口調でハッパをかける。「よう、お前今日何やるの?」から始まり「やるじゃん!(ばしっ!」って肩を叩かれるまでが流れ。ニッコリじゃなくて「ニカッ!」って笑うとこがポイント。
「休みとかどうしてんだ?」と聞かれてドキドキするも「ヒマなら後輩の女の子紹介してやるよ!」と言われてヘコむ。先輩、僕は先輩のことが……っ!
かったるいフリしてデキル奴編
同じ仕事を任されたコンビという設定。「今日何やるんだっけ?…あ、そう。はー…メンドクサイなあ」と言う割に、タスク中に話しかけたりすると「ちょっと黙ってて!今ノッてるから」と拒否される。タスク完了時「ねえねえ、私たち結構イケてない?」とかささやいてくるのでどきどきしちゃう。顔が近いよ…うわなんかいい匂いするし。
……なんだろ、ノベルゲーっぽい画面が頭に浮かぶ。
こういうネタはたくさんたくさん思いつくのに、生かす仕事がないのがとても残念だ。
結局僕には「タスクとやる気」管理ツールが必要なのだった
僕にはタスク管理だけでなく、やる気管理も必要なのだ。
これは「妻子のために」とはまた別の話なのだ。
幸い、妄想部分を書いたら「ごほうび」の姿が明確になった。
タスクもやる気も管理できる夢のToDoサービスを誰かが実現してくれるまで、Todoist+Toggl+Googleカレンダー+妄想女子のセットで乗り切ろう。
まずは壁紙をブロンドでメガネ美人なパイオツカイデーなチャンネー(スーツ姿)に変えるところから始めよう。
じゃ、僕はこれから美人上司と残業なのでこのへんで。
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息子におむつ替えの良さを伝えたい
息子が最近おむつ替えを嫌がるようになって困っている。
「息子、おむつ替えようか」と話しかけた途端に機嫌が悪くなり逃げようとする。
最近、力が強くなってきてけっこう大変。暴れるので寝っ転がして替えるのはもう無理。
自宅にいる時は、録画してあるおかあさんといっしょなどを流して見入っている間に交換する。
立ったままおむつ交換がしやすいのでパンパースのパンツタイプを使っている。他社のパンツタイプをあまり使ったことがないため比較はできないけれど、ささっとはかせることができて便利だ。たぶんどこのも同じようなもんだろう。
「あんよ上げて~」もなんとなく覚えてくれたようで、後は嫌がるそぶりも見せずスムーズだ。
問題は最初のズボンとおむつを脱がすまでが大変というところ。
なぜ息子はおしっこで重たくなったりウンチで汚れたおむつの交換を嫌がるのだろう。
交換した後はサラサラで気持ちいいだろうに。
そう思ったので、いかにおむつを替えることが彼にメリットをもたらすか、ということをにこやかに伝えておむつ替えへのハードルを下げることにした。
くそう、満面の笑みを浮かべながらおむつの素晴らしさについて幼児に訴えかける日がこようとは。
おむつはよいものだと印象づけてみる
「ほーら、おむつ替えようね~(ニコニコ)。気持ちいいぞ~?」→ギャース!
「あ!ほら、これ見て!おむつだよ~いいな~おむついいな~」→ギャース!
「おむつサラサラだね~気持ちいいね~」→ギャース!
ジャパネット
「さあ!今回おすすめする商品はこちら!パンパースパンツタイプ!しかも改良タイプ!こちら見てください。お客様ぴったりフィットするジャストサイズ!(あてがう)」→ギャース!
トンチキな歌を歌いながら
♪ おむつをかえましょう~♪ おむつをかえましょう~♪
♪ おむつをかえて おむつをかえて すっきりし~よ~う~♪
ギャース!
……。
大人がおむつをはいて「うわー!すっごーい!きもちいい~!」とかやればいいのかもしれないが、それはまだ早い。いろんな意味で。
もうどうしたらいいやら。
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ひとんちの仏壇に手を合わせた後「霊がいる」という人
うちには亡くなった母がいるらしい
僕の留守中に妻の友人が遊びに来たんだ。
うちの仏壇(亡母)に手を合わせてくれるのはいいのだけれど、
「お母さんここにいるね。気配がする」
とか適当なことを言うのはやめていただきたい。
妻もそんなこと僕に伝えんでよろしい。
「いる」から何なのだろう。
僕も妻も霊感などないので、いると言われても何もできないのだ。
仏壇に話しかけたら答えてくれるとしても、聞こえないのだ。
なのにそんなことを言うのはどういうつもりだろう。
大事にしてあげてねと言いたいのか?それはでっかいお世話だ。
見守っているよと言いたいのか?だからそれがどうしたのだ、と。
ワタシ「いる」のがわかるのよと言いたいのか?……あ、これか。
ひとんちの亡くなった家族をダシにしてまで他人の関心を引きたいのだろうか。
それが冒涜と思えないようなお粗末な感受性で、母の気配など感じられると思えないが。
どうせならもうちょっとマシなことを言え
考えるほど腹が立ってきた。どうせなら
「あなたのお母さん、コサックダンスで足腰が超丈夫になったんだって」
「あなたのお母さん、初めて魚釣りに行ったらビギナーズラックで1m超えの大物を釣り上げたらしいわ」
「あなたのお母さん、最近は左手で文字を書くのにハマってるらしいわよ」
「あなたのお母さん、プロのアームレスラーで生計を立ててるんだって」
「あなたのお母さん、霊丸が打てるようになったらしいわよ」
「あなたのお母さん、修練のために普段は右目を眼帯で隠して生活しているんだって」
このくらいズレまくった母親像で笑わせてほしい。
あるのは思いだけ
なぜ僕はこれしきのことでこんなに怒っているのだろう。
霊って「いたらいいな」というものだと思っている。二度と会うことの叶わない死者への思いを表現したもの。
遺された人にとって、死者との思い出は時間とともに少しずつ薄れていく。
その薄れゆく過程が人が生きていくためには大切だと思うので、他人がいきなり「いる」なんて無責任な言葉で呼び戻そうとするのは、図々しいし無神経だ。
だから、話を聞いて反射的にうるせー馬鹿ブス二度と来んな!などと思ってしまったんだ。
しかし、そんなことは思っていても言ってはいけない。
いろいろ考えた結果、ひとんちで勝手に霊の気配を感じてしまう人に対する超好意的かつ合理的な解釈を見出した。
「お母さんがいるわ」=「(僕と妻が)お母さんとの思い出を大事にしているのがわかるわ」
これ。
仏壇に供えた花や線香の香り。毎日手を合わせているのだろうなと想像できる要素がたくさんあるのだから、大事に思っていることを感じるとしても何もおかしくない。
これなら腹も立たないし「そうですかありがとう」と言える。
よかった。人様の思い出に自己顕示欲だけで土足で踏み入る無神経な人にも寛容になれる方法が見つかった。
でも「悪い霊」がいると言い出した場合については……どうしよう。
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