こんくそブログ

少しだけ人生を無駄づかいしたくなったら。

荒れたほっぺを息子はどう思っているのか知りたい

息子が暴れて生傷が絶えない、と書くとなんだか物騒な話に聞こえるけれど、もうじき11か月の赤ん坊の話。

どうして赤ちゃんの爪はあんなに薄くて鋭いのだ。まるでカミソリだ。ちゃんと切っているのに、爪を立てるように掴むから痛い痛い。気づけばどこかしら傷ができている。何かと戦えるわけでなし、保護を要する時は大声で泣いて訴えるという術をもっている。あんな凶器を備えている理由がわからない。

ただ、使いこなせない武器は諸刃の剣。当人も、涎でベタベタなところに爪を立てるもんだから、すっかり頬が荒れてしまった。皮膚科でもらった薬を使うと綺麗に治る(若いってイイね!)のだけれど、また掻いてしまうから元の木阿弥、同じ失敗を繰り返している(若いって愚かだね!)。

ちょいちょい薬を塗ってあげている妻の姿を見て、ふと「息子にとって、この痒くて荒れたほっぺはどういう存在なんだろう」という疑問を抱いた。

痒いから、掻く。でもそれで機嫌が悪くなる風でもないし、痛くて泣くということもない。何というか、状況を受け入れている?感じ。言葉を持たない赤ん坊が何を考えているのか、どういう感覚なのか、想像もつかない。すごく知りたい。

考え出したら深みにはまりそうでこわいので、ひとまず「人は生来『なぜこんな目に!』とか思わない前向きな生き物なのだ」という屁理屈で納得することにした。生きてるってすばらしい!棚上げってすばらしい!

僕が仕事から帰ると、玄関まですごい勢いで這ってきて、超笑顔のごほうびをくれる。最近寒くなってきたし、さっさと帰って風呂に入れてやろう。

 

男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方 (中経の文庫)

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