こんくそブログ

少しだけ人生を無駄づかいしたくなったら。

夢を見た

珍しく夢を見て、割とはっきり覚えていたので、あわてて記録した。
スマホにわざわざGoogleドキュメントをダウンロードし、ぽちぽち書いていたら1600字を超えた。我ながら何をやってんだか。

 

帰宅したら息子の教材を売りに来てた若い男。妻は断ったようだが、何か言っている。

「お母さんに一つ「火」っいう字を習字を書いてもらえませんか。さっき書いてくれた「季節の献立(忘れた)」っていう字がすごく上手で。今度の課題がそれなので」

みたいなことを言われて、確かに母が書く字は綺麗だし、悪い気はしない。母がよければ、と引き受けた。

和室の母のもとで墨を摺ることにした。経緯を話すとまんざらでもない様子。
僕も母の全力の習字が見たくて引き受けたのだ。男が持っていた習字用具からタコ墨を吐かせるデカイ野球盤みたいな装置(なぜか戦国仕様)に入ったタコを、装置をバンバン叩いて煙のような墨を出させる。

野球盤を覆う、透明なドーム型のプラスチックカバーが墨の煙で曇っていく。これ、いつになったら字がかけるのか。埒が明かないので、大きな硯に墨汁をいれ、普通に墨を摺ることにした。

墨を摺りながら訪問販売の男を見ると、寝転んでやがる。図々しい。なんだあいつは。

ふとドームを見ると、煙に紛れて幼い子どもの手が見えた。
気づくと男の子が二人、僕のとなりで体育座りをしてこちらを見ている。中国人らしく、言葉はわからない。そもそもほとんど喋らないのだが、確かにタコの野球盤から出てきたらしい。野球盤かタコか、どちらかに封じられていたのか、なんか霊っぽい。

と思ったら中国人の霊媒師っぽい人たちがやってきた。オレンジの作業着を来ていて、害虫駆除の人みたいだ。野球盤の周りで徐霊?の準備をしている。
相変わらず煙の間から手が見えているのだが、君たち、「本体」は僕の隣にちょこんと座ってるぞ。見えてないのかな。霊媒師なんてあてにならんなあ。

隣の男の子が僕の耳元に手を伸ばしてきた。おいおい、徐霊されそうだからって、僕にとりつくのはやめてね、と少し距離をとる。だって、僕は墨を摺らなきゃならないんだ。

あ、そうだ。シンクの裏も掃除しなくちゃ習字ができない(?)。
シンクを外すと裏に水がたまっていて、小さな魚が数匹いた。こんなところにも魚がいるんだな。たくさんの水草がある大きな水槽に魚を移す。男の子たちも興味深そう。
水槽が賑やかになった。結構たくさんいたんだねえ。

と、何故か隣にいた和装の美輪明宏が「たまにはこういう手間のかかることしなきゃダメよ?」という。ええ、そうですね。魚に気づいてよかったです。
三輪さんは続ける。「昔はこうやって、畳の目にも抹茶を入れて、綺麗になるまで拭く、ってやってたのよ」と、茶杓で抹茶を畳にこぼしては丁寧に拭き始めた。あまり綺麗にとれてませんね、とは言えなかった。

ふと母のケータイが鳴る。
電話の内容から、スマホでなくてガラケーを手に入れようとしているのだが、どうもおかしい。複数台を急いで買おうとしている。今なら割引で買えるらしく、やたら電話口でせっついている。どうやら、ガラケーを売るビジネスに手を出そうとしているのだとわかった。そんな今さらしかもガラケービジネスって。。。やめてくださいよ。

三輪さんが僕の頭をぺしっ!と叩いた。
「気を付けなさいって言ったでしょう?」
知らなかったんですよ。知ってたら止めますよ。そうだ、母は以前もネットワークビジネスでお金をたくさん使って失敗していたのだった。

母さん、なんでガラケーなの?自分と同じようにガラケー使いたい人はいるはず?何台買ったの?まだ2台?もー、母さんはー!母さん、母さんならスマホくらい使えるでしょ?妻のおさがりでiPhone使ってたじゃない。
そういえばそうね、と母さんてへぺろ

 

で、目が覚めた。

三輪さんと知り合いでも何でもないし、母はガラケーだったけどスマホが使えたら使うタイプだし、ネットワークビジネスなんてしたことないし、なにより母は鬼籍だし。
二人目がほしくて、最近会社にネットワークビジネスの誘いに来た人がいて社長がちょっと乗り気で心配になったり、仏壇にしばらく落ち着いて手を合わせてないのが気がかりで、息子は書道にちなんだ名前で、字が綺麗に書きたくて、息子がクレヨンで畳に落書きして、水族館の話をされていいなあと思って…という、最近の気がかりや出来事が、一度に押し寄せたような夢だった。

妻の姿がほぼないこと、母のしようとしていたことをまたしても否定してしまったことが気にかかる。三輪さんの「気をつけなさい」は、母が変なこと言い出す前に止めなさいじゃなくて、「相手に寄り添う前に自分の考えだけで否定する」ことへの戒めだったのかもしれない。僕は結局自分のことばかりで、ちっとも変わっていなかったのか。そんなに余裕がないのか。余裕がなきゃ周りの人のことを考えられないのか。いろいろ考えてしまった。

というか、なんで夢で見た出来事で、落ち込んだり自分を責めたりしなくちゃならんのだ。ほんとにもう!

 

プロカウンセラーの夢分析:心の声を聞く技術

プロカウンセラーの夢分析:心の声を聞く技術