Googleドキュメントでマニュアルを作成した
現在手掛けているウェブサイトについて、「更新方法のマニュアル」を作成することになったのだけれど、最近妻の体調が思わしくないことから、早めに会社を出るかわりに、家で作業をすることにした。
僕が自宅で使っているPCはSurfacePro3。
ネットサーフィン(久しぶりに使ったこの言葉)したりする程度のスペックなので、原稿作成程度の作業なら自宅でもできるけれど、完成形まで作り込むとなるとソフトウェアの問題が出てくる。Adobeのヘビーなソフトは動かないし、ファイルが大きくなると保存容量が足りない。
印刷会社へ回して印刷・製本するようなものではなく、自社の複合機で出力するだけなので、これまでインデザインで作っていた文書を別の方法で作ることにした。
- SurfacePro3でも動くソフトで
- Googleドライブを介して自宅と会社でデータをやりとりしたい。
となると、やはりGoogleドキュメントかGoogleスライド、かなあ…。
お役所系エクセルレイアウトにはしたくない
GoogleスライドやGoogleドキュメント(MicrosoftOfficeも)をDTPと同様に使おうとすると、当たり前だけどとても使いにくい。「そういうため」に作られていないのだなあと痛感した。
テキストボックスを使って好きな場所に文字を入れて…とも考えたけれど、そもそもインデザインで作ったものと同じレイアウトで作るなんて、作業効率が悪すぎる。
以前、チラシやWEBページの原稿として、エクセルでレイアウトしたものを用意してくれるお客さんがいた(お役所の人に多い)。
テキストボックスをいくつも使い、図形に色をつけたりワードアートを使ったりして、一生懸命作ったんだろうなとわかる力作だ。でも、それはやはり精度に欠けるし、だから残念だけどとってもダサく見えてしまう。
そこまでの厳密さを求めるのなら、やはりインデザインなりイラストレーターなり使うのがスジだ。
Googleドキュメントは「そういうもの」を作るためのソフトウェアじゃないのだ、と頭を切り替えた。
作業はラク。でもGoogleドキュメントのここが不満
頭からズルズル読んでいくだけの、ビジュアル的にもリズム的にも面白くはないものにはなってしまったけれど、まあまあ読みやすい文書ができた。マニュアルだし、まあいいいか…。
できることが少ないので、あまり深く考えずにサクサク進めることができたのは良かったと思う。文章打って、画像入れて、という単純作業だし。
Googleドキュメントを使ってみて、「そういうのじゃない」のを差し引いても不便だなあと思ったことがある。
スタイルが追加できない
見出しと本文のスタイルを変更することはできる。けれど、追加ができない。
例えば見出し5の下の本文は文字サイズと行間を小さくしたい、というような使い方ができないので、全体的にのっぺりした印象になってしまう。
スタイルが増やせて、ショートカットで適用できればとても便利だと思う。
図形描画がすっごく使いづらい
慣れの問題かもしれないけれど、イラレに慣れてしまっているとコレホントキツイ。
ルーラーが出ないから大きさが読みづらくて苦労したのと、あと何ミリ動かしたい、ができないのと。
うーん、この「細かいことは気にすんな」感。結局、図はイラストレーターで作った。
画像に関する扱いが不明
今貼り付けた画像が何dpiなのかが気になった。なんか、粗くない?
感想としては「もう少し使いこなしたい」
行き当たりばったりでも何とかなったからよかったけれど、もっとこうしたい、という部分が多くあった。機能を知っていればできることもまだまだあるだろう。
ちゃんと使いこなして、もっとマシなものを作れるようになりたい。
ところで、さきほどお役所のエクセルレイアウトについて書いたけれど、もっとスゴイ人がいたのを思い出した。
ワードでB3サイズのチラシ(カラー・原寸)を作ってきたのだ。それもかなりの完成度で「そのまま刷りたい」という。そうでしょうとも。すごく重いデータだったけど、よくできていた。
「ワードでここまでできるんだ!」と驚いた。スゴイ。スゴイけど、完全にワードの使い方を間違ってる!という驚きの方が大きかった。
そこまで使いこなせたら?楽しいだろうな。