こんくそブログ

少しだけ人生を無駄づかいしたくなったら。

生きづらかったり凹んだりした時に読み返したい本

取引先の人にすすめられて「隠れアスペルガーという才能」という本を読んだ。
なんでも経営者相手の仕事をしているその人に言わせると、経営者には「こういう人」が多いんだそうだ。

この本は、診断がつかないまでもアスペルガー症候群の気質があるために「生きづらい」と感じている、いわば「中間のひと」に向けた本だ。
日本人は隠れアスペ率が高く、40~50人に1人の割合で隠れアスペルガーがいるらしい。

劣等感が強かったり、情緒が不安定だったり、人付き合いが苦手だったり、物事が長続きしなかったり、片付けられなかったりするのは、あなたが隠れアスペルガーだからかもしれませんぜ、という。僕、ほとんど当てはまるじゃないか。

文中、「アスペルガー診断テスト」というのがあったのでやってみた。
50点満点で点数が少ないほど「正常」。
僕の結果は26点:40~60人に1人いる典型的な隠れアスペルガーの可能性があります。

自分が変わり者だというのは自覚しているつもりだったから、「あーやっぱりね」という結果。
社会人になってからはそんなに「生きづらい」と感じたことはないけれど、中学・高校時代は結構つらかったな……そうか、社会に出てから楽になったのは、少人数の会社ばかりだったからか。僕は「集団生活が苦手」だったんだ、と気づいた。
いやもう当時の記憶はほとんど忘れてるし、今さらだけども。

「集団生活が苦手で」「機微に疎くて」「飽きっぽくて」「片付けが苦手で」という直視したくない負の側面が浮かび上がってきて、ちょっと凹む。

だけどご安心を。
この本には隠れアスペルガーの「人間的魅力」について、これでもか!というくらい書かれていた。

曰く、「素直で」「純粋で」「優しくて」「人を守りたいという気持ちが強くて」「使命感が強くて」「真面目で」「聴き上手で」「責任感が強くて」「向上心が強くて」「礼儀正しくて」「空気が読めて」「学習能力が高くて」……ああっ!もっとほめて!もっとぉ!

落ち込んでいた分、その浮かされっぷりがヤバい。思わず語彙力が低下するくらい。
ああ、欠点だらけだと思っていた僕は、こんなにもスゴイ人間だったのだ。
隠れアスペルガーでよかったぁ(?)。

後半では隠れアスペルガーがなぜ生きづらいかとか、その克服方法についても書かれていたけれど、そこはもうどうでもいいや(飽きっぽい)。
とにかく、

ボク、完璧すぎちゃってスミマセン!(照

という気分になれたので、それだけで「読んでよかった」と思いました。
それが自分に当てはまるかどうかはともかく。

隠れアスペルガーという才能 (ベスト新書)

隠れアスペルガーという才能 (ベスト新書)