壁掛け時計に振り回された
職場の壁掛け時計の電池が切れていたので交換した。
デジタルじゃなくアナログの、いわゆる普通の長針短針秒針タイプの時計。
裏側につまみがなくて、小さなボタンが3つついてるだけだったので、「うわこれメンドクサイやつだわ」とゲンナリした。こういうのって大抵、これが何のボタンでーとか自力で解析しなきゃならないんだ。取説はたいてい行方不明なので探すだけムダだし。
電池を入れ、えーと、何時と何分をどうやって合わせるのかな、と黒いプラスチックに浮き彫りにされて見づらい表示を見ようとしたら、カリカリ音がして勝手に時間がどんどん進んでいく。
盤面に「RADIO CONTROLLED」の表示。
これはひょっとして、電波か何かで勝手に時刻を合わせてくれるってこと?うわ、かっこいいいいい!……って、12時でとまった。なにこれ。12時になったら動き出すとか?シンデレラかグレムリンか。
何が起きているのか、どうしたらいいのかさっぱりなので、仕方なく検索。
時計にはメーカー名すら書いてない。こういうのって公式サイトのアドレスを裏面に入れておくとか、そういうことはしないのかな。世の中の人が常に取説を大事に保管していると思ったら大間違いだ。うちの社長みたいに片っ端から捨ててしまう人も中にはいるのだ。
手がかりとなる「RADIO CONTROLLED 時計 wave set reset 説明書」で検索。こういうことしないといけなくなるから取説は保管してください、社長。僕がいなかったら、たぶん捨てたでしょこの時計。
検索結果:電池入れたらほっといていいけど強制受信したかったら電波のいいところで「wave」ボタンを押してね!
強制受信しないとダメでしょう。目の前で時刻をピッタリ合わせるところが見たい!
かくして、羅針盤に見立てた壁掛け時計を片手に大海原へ飛び出すノリで社外へゴー!waveボタンポチっ!よしこれで船出にふさわしいビッグなウェーブがやって……何も起こらないね。
がっかりして時計を壁に戻す。Bluetoothといい、Wi-Fiといい、電波時計といい、本当に電波はもうこりごりだよ…と憂鬱な気持ちを抱えたまま、しぶしぶ仕事に向き合う決意を固めていたら、いつの間にか時計の時刻が合っていた。結局、時刻合わせの瞬間を見逃した。あんまりだよ!
こういうとき、電池入れておけば勝手に合わせてくれるっしょ?と検索すらしないで放っておける社長の性格がうらやましいと思う。
セイコークロック 電波掛時計 コンパクトサイズ プラスチック枠(茶メタリック塗装) KX379B
- 出版社/メーカー: セイコークロック
- 発売日: 2013/06/21
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