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こんくそブログ

少しだけ人生を無駄づかいしたくなったら。

パンツ裏返しで笑える妻と笑えない僕

息子を風呂に入れる準備をしていた時のこと。

「ねえ、パンツ裏返しに穿いてない?」

あ、ほんとだ。

もともと妻は笑い上戸なところがあって、おかしなことがあると涙を流すほど笑う。今回も、子どもを抱きかかえたままゲラゲラ笑ってた。

そんなに笑わなくてもいいだろうと言ったら「あ、ごめん」と言いつつクスクス笑っている。

ちっとも面白くないだろう。そりゃ、黒いパンツを暗いところで穿いたからとか、裏返しのまま畳んであったからとか、気づかずに穿くなんてもう年かなとか、いろいろ考えているうちに、なんだか自分がとてもつまらない人間に思えてきた。

つまり、パンツを裏返しに穿いていても笑うこともできないのか自分は、みたいな。

いつのころからか、感情を表に出す前に一歩引いて考えるようになって、今じゃすっかり心が平坦になっている、そんな気がする。人間らしい感情を表に出せないようなお父さんでは、子育てに差しさわりが出るではないか。

僕は、もし妻がパンツを裏返しに穿いていたら笑えるだろうか……よかった、笑うわ。

 

笑うな (新潮文庫)

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